NY Times (英字新聞) から英語を学ぶ「”沈黙の春”レイチェル・カーソン 56周年」

NY Times Briefing Back Story から。米国の環境保護運動を目覚めさせたとされる“沈黙の春”の出版記念日との事です。著者のレイチェル・カーソン氏についてです。

 

“Every once in a while in the history of mankind a book has appeared which has substantially altered the course of history,” Senator Ernest Gruening of Alaska told Rachel Carson, in praising her book “Silent Spring.”

“人類の歴史において時に、一冊の本が現れて歴史の軌道を根本的に変える事がある。”  レイチェル・カーソンの著作“沈黙の春”を称賛してアラスカ州上院議員アーネスト・グルーニングは彼女へ言った。

 

Published on Sept. 27, 1962, the book warned of the devastating environmental effects of pesticides, specifically DDT. Indiscriminate use of these chemicals, she said, was killing off wildlife.

1962年9月27日に出版されたこの本は、農薬DDTの環境への壊滅的な影響を警告した。この農薬に含まれる化学薬品の無差別的な使用は全ての自然生態を消してしまうと、彼女は言った。

 

Ms. Carson had already written three books about the ocean and marine biology, but it was “Silent Spring” that awoke public and political consciousness about environmentalism.

カーソン氏は既に海と海洋生物学についての本を3冊書いていたが、環境についての一般社会と政治活動家達の意識を目覚めさせたのは“沈黙の春”であった。

President John F. Kennedy almost immediately opened an investigation into the use of pesticides.

ジョン・F・ケネディー大統領は、ほぼ直ちに農薬使用への調査委員会を設けた。

 

Despite a campaign by the chemical industry to discredit Ms. Carson’s research and dismiss her as a Communist-sympathizing spinster, the presidential report corroborated her claims.

カーソン氏の研究を根拠の無いものとし、彼女は共産党同調者の学のない寡婦だとして薬品業界は宣伝をしたが、大統領諮問委員会の調査結果は彼女の主張を支持した。

 

President Richard Nixon established the Environmental Protection Agency in 1970, and the U.S. banned most uses of DDT two years later.

リチャード・ニクソン大統領が米国環境保護庁を1970年に設立し、2年後にDDTの殆どの使用を禁止した。

 

A writer at the E.P.A. later referred to the agency as “the extended shadow of Rachel Carson.”

環境保護庁の刊行雑誌記者は、環境保護庁は“レイチェル・カーソンの影法師が延長されたもの”と呼んだ。

 

Ms. Carson would not live to see the full impact of her work. She completed “Silent Spring” while battling breast cancer and died in 1964. She was posthumously awarded the Presidential Medal of Freedom in 1980.

カーソン氏は彼女の仕事がもたらす結果を見ずして 、乳がんと闘いながら“沈黙の春”を完成させ、1964年に亡くなった。1980年に死後に大統領自由(社会・文化功労)勲章が授与された。

 

語彙・語法・文法・説明

Every once in a while たまに  = once in a while / occasionally / time to time

Mankind 人類 = humankind / humanity / the human race     

Appear  現れる  = emerge / come out              

Substantially  程度が甚だしく 大きく 根本的に  substantial 大きい 重大な

Alter ~  変える = change / transform 

The course of ~   の道のり 行程 

Senator 米国上院議員 representative / congressman / congresswoman 下院議員  the Senate / the House of Representatives 上院議会・下院議会  the Congress 国会

Praise 称賛 称賛する  praise 人 for  ~  を称賛する      compliment 人 on ~   を称賛する 褒める

Silent 音のない  = quiet 静かな  silence 無音 沈黙

Silent Spring  沈黙の春 レイチェル・カーソン著 1962年 虫を殺す農薬が食物連鎖で結果として子供達に害を与えるとしたDDTや化学農薬の害を広めた著作。 リンク先のNY Times Magazine の記事では、ヘンリー・デービット・ソローの「ウォールデン−森の生活」以来の環境運動へ大きく影響を与えた著作としている。カーソン氏が出席した上院の公聴会で記事上のグルーニング議員の言葉があったとしている。ガン末期でカツラを被り腰も複数箇所骨折で殆ど歩けない状態で国会に出たとしている。テレビのインタビューでは手で顔を支えながら出演し、放送日まで生き延びないだろうと見られたとしている。https://nyti.ms/2jATa5I  https://en.wikipedia.org/wiki/Silent_Spring 

Publish ~  を出版する   issue ~ を発行する   release ~  発表する 

Warn of ~  について警告する          warn that  ~  であると警告する warn 人to ~ しろと警告する     warn 人 not to ~ するなと警告する

Devastating 破壊的な devastate ~  痛めつける 破壊する 壊滅させる

Environmental effect 環境への影響  

Effect (on ~)   効果   = impact  Affect ~ に影響する

Pesticide 農薬 pest 虫 + i + cide 殺す   herbicide 除草剤 suicide 自殺  homicide 殺人 

Especially 特に

DDT https://ja.wikipedia.org/wiki/DDT   NY Times Magazine では、業界圧力が大きい中で、国外なら販売が許されるという条件で国内規制の整備交渉が進んでいたとしている。カーソン氏の死後8年後に国内での使用禁止。国外輸出は80年代半ばまでされたとしている。又、中国では2007年まで、インドでは2009年まで製造されていたとする。   https://en.wikipedia.org/wiki/Silent_Spring 

Indiscriminate 無差別の   in + discriminate 差別する   

Chemical 化学物質

Kill off ~  殺して消滅させる

Wildlife  自然動植物

Marine 海洋の ocean 洋 sea 海   oceanography 海洋学  oceanic 海洋の 

Public and political consciousness  一般市民と政治の世界での意識

Consciousness  意識 知識 認識 理解 関心   be conscious 意識がある 関心がある 

Environmentalism  環境問題への関心や自然保護運動

Immediately 直ちに

Investigation 調査 調べること investigate ~ を調べる  examination  検証 analysis 分析 Inspection 検査  review 状況の調査

Campaign 政治的又は軍事的行動・活動

Chemical industry 化学薬品業界

Discredit 人・説  信用や妥当性を無くさせる   credit 人 業績等を認める・称える

Research 研究   research / study 研究  examination  検証 analysis 分析 Inspection 検査  review 状況の調査    investigation 調査

Dismiss ~  をしりぞける 相手にしない 

Communist sympathizing 共産主義同調の sympathize with ~  と同調する 理解する 同情する

Spinster 年老いた独り者の女性   糸紡ぎをする女性

Presidential report 大統領命による調査委員会の報告(書)

Corroborate  ~ 法的証言等を別な情報源から証明・支持する   = verify / validate / confirm

Claim 主張 主張する

Nixon  ニクソン 69-74     ケネディー   61-63

Establish ~  を設立する 

The Environmental Protection Agency  (E.P.A)     米国環境保護庁 米国議会の監督下 長官は閣僚  トランプ政権下の縮小で米メディアで騒がれる

Ban ~  法的に禁止する = prohibit / not permit           forbid / not allow 禁止する・させない

Refer to ~   を言及する  refer A to B     B(専門医・家等)へ紹介する 送る

Extended shadow  拡張した影

Would not live to see ~  を見ることはなかった did not live to see

The full impact of ~   の全ての結果・効果 

Complete ~  を完成させる 終わらせる = finish 

Battle ~  とたたかう = fight

Breast cancer  乳がん

Posthumously  死後に  post 後 + homous 土 +  ly   

Award 人 + 賞・モノ を授ける

the Presidential Medal of Freedom 大統領から直接もらう最高名誉社会文化功労賞 

 

NY Times Magazine 記事では、米国社会で“沈黙の春”が環境保護運動に火をつけたと共に敵対する業界団体や政治団体の活動も大きく発展させ、その後の米国政治を分裂させ大きく変化させたとしている。DDTの廃止は世界のマラリア犠牲者の増加に繋がり、カーソン氏は“ヒトラーよりも大量殺戮”だという議論が現在でも人気作家や利益団体で支持されている例を紹介している。一方で、彼女が長生きをしていれば、化学薬品と人体のホルモンの関係等も”二世代前”に見つけられていたという研究者の意見も紹介している。

 

引用:2018/09/26 NY Times Wednesday Briefing. Back Story から。https://nyti.ms/2MZUVnS NY Times Magazine. How ‘Silent Spring’ Ignited the Environmental Movement https://nyti.ms/2jATa5I 

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